岡山市南区福富で３階建てのマンションを大規模改修させて頂きました。外壁はﾁｮｰｷﾝｸﾞ（手で触ると白い粉が出る状態）、また外壁目地はヘアークラック程度ですが、亀裂が生じていました。外壁にﾁｮｰｷﾝｸﾞ（手で触ると白い粉が出る状態）が起こると、水分を下地基材のＡＬＣが吸い込みやすくなるため、メンテナンスが必要な状態でした。

鉄部は外壁より傷みが進行していました。ガスチャンバーの表面は浮錆が出ていました。また階段室は雨がかからない状態であるにも関わらす、なぜか劣化が進行しており、錆が各所に点在し、旧塗膜も剥離した状態でした。

今回の改修仕様は、外壁高圧洗浄後にソフトサーフＳＧを一回入れます。この塗料を塗る事で、塗膜に厚みを持たせる事ができるので軽微なクラック（ひび割れ）程度であれば埋まります。また塗膜厚があるので上塗りした時に吸い込みが少なく、仕上がりは綺麗になります。

上塗りに使用する塗料はＫＦケミカルのセミフロンマイルド。この塗料メーカーは無機塗料でも有名であり、フッ素塗料も大変人気があります。

サーフＳＧを入れた後には、着色バインダーという下塗りを１回入れます。これは何のために入れるのかと言うと、外壁色が紺系の場合は色止まりが悪く、模様の角部分とかが透けるからです。着色バインダーを一回入れる事で、色止まりもよく安定してきます。

今回のオーナー様の要望は、以前の外壁より全く変わったテイストにしたいと言われ、紺色でストライプを入れた提案をさせて頂きました。

紺とアイボリーとのコントラストが綺麗です。

岡山市南区福富のＧマンション様の改修は、通常よりワンラク上の仕様をご採用頂きました。マンション改修では家賃との費用対効果があるので、塗料は比較的安価仕様で決まる事が多いなか、フッ素樹脂をご採用頂きました。

戸建もマンションも同じですが、再々塗りかえ出来ないので、出来る限り塗料の樹脂グレードは上げておくとで、長持ちはすと思います。但し下地をちゃんと調整しておく事が条件となります。

どんな良い塗料でも『汚れない塗料』はいまだ開発されていません、何れ汚れてきますが、汚染の度合い、劣化の進行の違いは塗料のグレードにより差異は生じます。

費用対効果と建物の築年数、オーナー様の年齢を考慮し、仕様と価格を決める事が重要だと思います。