外壁はチョーキング(手で触ると白い粉が出る状態)となっていました。この現象が起こる理由は、普段は塗膜の１番表面にある保護膜によって守られており、その中に樹脂や塗膜を安定させる添加剤があります。添加剤が劣化により分解されてしまう事で、顔料がむき出しになってしまいます。そこから更に顔料が劣化してしまい粉状に発生してしまうのが、チョーキング現象です。チョーキングにて発生する粉がチョークの粉によく似ているという事で、チョーキングという名前が付きました。

外壁目地も各所に切れが生じており、このまま放置していると、切れた部分より雨水が浸入し雨漏れを引き起こす可能性があります。また水分が滞留する事で、サイディング板に反りが出てしまう場合もあります。

窓脇と外壁目地のコーキングは全て撤去打ち替えをしました。お客様は他社は撤去打ち替えではなく悪い部分のみ打ち替えれば良いと言ったらしいですが、それは間違いだという事をお客様に理解して頂きました。悪い部分のみ打ち替えても、他に古いコーキングがある以上、切れないという保証はありません。また部分的に切れた場合、部位によってはまた足場を架け補修しなければなりません。先々よけいメンテコストがかかります。

コーキングの撤去打ち替えは、施工に数日、乾燥養生に数日、約１週間程度かかります。その後に高圧洗浄→シーラー処理→無機塗料塗装の手順で施工致します。※画像はコーキング撤去打ち替え後、シーラーを塗布した状態です。

お客様よりライフプラン的に、今回の塗り替えを最後にしたいから、長期的に長持ちする塗料で施工したいとの要望がありました。今回の外壁塗料はＫＦケミカル　無機質系樹脂（セミフロンスーパーアクア）耐光性は約２０年以上となります。この塗料ですとイニシャルコストは多少高くつきますが、長期メンテフリーとなりますのでランニングコストは安いと思います。

お客様が外壁塗装する希望として、ツートーンでの仕上げを望まれていました。１階をブラウン系で２階をアイボーにする事で、以前とは全く違った雰囲気になります。このイメージを理解して頂くのに、お客様には何回もアイパッドでシュミュレーションさせて頂きました。

軒天や破風・鼻隠しも同時に塗装、外壁のツートンカラーに似合う色で配色し塗装させて頂きました。また基礎部分もＳＫ化研の撥水系塗料（セラミガード）を塗り仕上げております。

今回の灘崎町彦崎Ｔ様は弊社のホームページよりお問い合わせを頂きました。４社の相見積もりから弊社に契約を頂きました。決め手になった部分は、ライフプランと塗り替えを連動で提案してくれた事と評価頂きました。他社見積もりはコーキング撤去打ち替えは部分補修でよい。長期的に長持ちする塗料はフッ素？そこらの違いをお客様に説明させて頂き、ご理解のうえ弊社にご縁を頂きました。

相見積もりで決して弊社が一番安かったわけではありません。お客様が内容を理解して下さった事で、今回の塗り替え施工となりました。安からろう、悪かろうの時代は終わってます。今後も高品質な塗料と施工でお客様にご満足品質を与えていきたいと思います。