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倉敷市酒津K様より、弊社のチラシを見てご連絡頂き現調させて頂きました。築年数は20年、過去に一回塗り替えをされています。外壁の傷みはチョーキング(手で触ると白い粉が出る状態)程度で、さほど気になるほどではありませんでした。しかし屋根は色が抜けてしまい、元色がどんな色だったのか想像できないような状態でした。お客様も塗り替えて数年で色が抜けてきたと、おっしゃってました(怒)
どうしてここまで色が抜けてしまうのか?屋根に上がり調査をしてみると、元色はどんな色だったのか予想出来ないくらい色が抜けています。グリーン?黒?黒で塗装していた場合、色抜けするとグリーンのような色になる場合があります。元色はさておき、どうしてここまで色が抜けてしまったのか?まずはお客様に聞いてみました。僕には解らないからと、昔し塗装した時の見積もりを見せてくれました。屋根塗装一式としか記入が無いので、どんな塗料を、何回塗る仕様だったのか見当もつきません。
僕の見立てだと、おそらくここまで屋根の色が抜けてしまうのは、水性系の屋根塗料ではないと思います。近年外壁塗料は水性でも良い製品は多数ありますが、僕の知り得る限りでは、屋根に水性系の塗料は紫外線劣化を受けやすく、色抜けしてしまうのが早いという印象があります。
さらに調査を進めていくと、屋根材が10箇所以上割れています。
屋根の基材は旧クボタが取り扱いをしていたアーバニーという商品名のスレート屋根瓦です。アーバニーはカラーベストの高級品タイプとして販売されました。60cm角の屋根面がランダムに並んだように見える屋根材で、現在は廃盤となっています。この屋根材も当時はよく売れていたんだと思います、カラーベストの次に見かける屋根材です。
売れていた=高品質ではなく、この屋根材の欠点は割れが多い事で知られています。
ではどうやってこの割れを補修するかと言うと、割れた部分にコーキングを充填し塗装する方法があります。また今年の春ごろリリースされました、タスマジックというエポキシ系の樹脂で破断部分を接着する工法があります。
今回のK様邸は後者のタスマジックを使用し、改修させて頂く提案をさせて頂きました。
なぜタスマジックかというと、屋根の勾配がきついため、コーキング補修した場合、補修跡が目立つからです。せっかく塗り替えするのに、補修跡が各所に残るのは意匠的に問題があります。タスマジックだと補修跡はほとんど気になりませんし、強固に接着し、補修部分が今後割れるという心配もありません。
以上のような事を、お客様に説明させて頂き、昨日ご契約を頂きました。今回のK様邸の塗り替え仕様は、外壁弱溶剤シリコン、屋根は色抜けしないようKFケミカル 無機質系樹脂 セミフロンスーパールーフⅡを使用させて頂きます。
この製品だと約15年は屋根の色抜けは無いと思います。
現場の進捗状況を見るhttps://machinogaiheki-kurashiki.com/blog/2406.html
今回お客様は7社より見積もりを取られておられました。『街の外壁塗装やさん』が一番よく見てくれて、提案内容、コストパフォーマンスも一番良かった事が決め手になったようです。お客様の信頼を裏切らないよう、優良工事をさせて頂けたらと思います。