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倉敷市駅前ビルで1階の店舗に漏水したので調査に来て欲しいと依頼がありました。既存の外壁はALCでしたので、サーモグラフィーカメラで撮影してみました。この場合、もし雨漏り箇所があると、そのその部分は温度が低くなりますから、画像で確認出来ます。事務所に帰り画像を解析しましたが外壁からの漏水は認められませんでした。今まで外壁からの漏りはサーモグラフィーカメラで撮影すると、かなりの確率で発見出来てました。今回は外壁ではないのかと思い次は屋根に登ってみました。
建屋は3階建ての建物でしたが、ありがたい事に外壁にモンキータラップがあったので登ってみました。屋根はよく雨漏りする折半屋根。ボルトキャップ、笠木、ハゼ、エプロン、面戸とくまなく調査しましたが、漏水個所は発見できず。サーモグラフィー検査と屋根の検査で1日半を費やした。今まで解らなかった雨漏りはなかったという自分自身の自負もあり、かなり苦悩・・・・
あと半日見て解らなかったらどうしよう・・・不安的中。屋根部分からは漏れはない事を確認し、外壁も漏れる部分は無いと判断。ではどこから漏るの?今回はホント難解・・・・苦悩。2日間調査しましたがやっぱり解らない・・調査3日目に突入。今日は何が何でも見つけてやると意気込み現場にGO。屋根でも外壁でもない、だとしたら一体どこなのか? 最後に祈る思いでALCと基礎部分の取り合いに散水すること2時間。出たぁ~出たじゃないか・・・・ でも何でこんな部位から出るんだろ? よく見ると基礎とALC端部の間に隙間がある。外壁から伝った水がその部分に流れ込んで、今回の雨漏れが起きていました。ただ一つだけ不可解な事がある。漏水している部位の至近距離から散水しているのに、何でこんなに時間がかかるのかが不可解。店内の一部を捲ってみると、水が溜まる層があるではないか。そこがオーバーフローしてこの状態になるのかと問題は全て解決。次回はこの雨漏りをどう防ぐのかをお伝え致します。